中学入学 他人の目
中学に入学し1年間で6・7センチも毎年成長した私。
中学3年間で20センチも背が伸びました。
幼い頃から他の子達よりも長くボールを触っていた私。勿論、バスケ部。
おまけにその中学校のバスケ顧問はT氏の愛弟子。
勿論人格否定も当たり前、恐ろしいのも同じ。蹴られる投げられる。
練習は本当に厳しかった。学校内も全力で。それに加えて木曜日の夜はTさんの元でまたバスケ・・・・。
私は、クラスの友達が夢中になっていたV6や芸能人の話にもついていけず、ドラマの内容もまったく知らず、今いちクラスメイトにもなじめず。そんな風に始まった私の中学生活。私はどこにいても注目の的でした。優秀な、性格のいい可愛い「姉の妹」として。先生にも上級生にも。
(誰も私を必要としてくれない。)(私を私として見てくれる人はいない。)そんな思いを心に抱え幼少期から強い劣等感を持ちつつ育ってきた私は物凄く極端なもののとらえ方しか出来ません。
それは幼い頃から根付いている「お前はだめだ。」「お前はこんな事も出来ないのか。」「お前の性格は腐っている。」ありとあらゆる暴言を吐かれ続けた事によるものかもしれません。
勝つか負けるか。2位とビリは同じ。結果が出せなければ意味がない。
そういうスポーツの世界に片足を入れたからなのか・・・・・自分でもわかりません。
大黒柱にもよく指摘され「え?そう?そんなに偏ったモノのとらえ方してる?」
と思う程。彼に言わせてみればまさに「両極端」なのだそう。
クラスでは「なんの話にも食いつかない面白くない女子」だった私が悲しくも唯一コミュニケーションがとれるのはバスケ部の先輩やチームメイト。
唯一1年生から試合に使ってもらい、2年生からは6人目のプレイヤーとして使ってもらっていた私の中学校はTさんの指導を受ける数人がいたため強かった。
私の環境は、私の性格はバスケしかない状況と思い込みで毎日に余裕がなかった。
次第にプレイタイムも伸びると監督の要求も増える。
家に帰れば父親が「先週の先週試合のビデオ見るぞ。」と強制連行。
家で位バスケの話はよして!心の中で叫びながらダメだしの連続と巻き戻しのオンパレードで姉とビデオを見ていました。
(お父さんとお母さんがバスケのルールも詳しくなくて、口うるさくない友達の家はいいなぁ。)(叩かれるのが嫌でTさんのチームやめられる子はいいなぁ。)毎日そう思っていました。
丁度私の2つ年上の先輩はTさんに耳元を叩かれて鼓膜が破れた人がいました。
叩かれどころが悪くて額から血を流す先輩。勿論、私も口を切る。たんこぶ・痣なんて日常茶飯事。むしろ当たり前でした。
もう、間隔が麻痺してしまうのでしょうか?
小学生から叩かれ殴られ蹴られて、中学に上げれば他人に殴られ・・・・・。
そんな風に精神的にも体力的にも追いつめられる事に意味を見いだせなくなっていました・・・・・。
それも目の当たりにしても「しょうがない事」とし、変わらずTさんを支持する自分の両親への不信感も強くなっていきました。
(私が叩かれても殴られても平気なのか?)強い不信感。憎しみ。そんな思いがどんどん膨れ上がって私の苛立ちはさらに増していきます。
それは、両親だけでなく、バスケの関係者から大人への憎しみになっていきます。
私は純粋にバスケを楽しむことも・学校生活を楽しむことも・家族の時間を楽しむことも出来ず、中学校は私にとって苦しくて苦しくてもがき続ける3年間となります。